玄関ホール 奥に見えるのはワクワクのしろ
保育室 天井を家型に変えただけで雰囲気が変わった
0.1歳保育室1 家具によって0歳と1歳を緩やかに区切っている
0.1歳保育室2
厨房ホール(フクロウ広場)
本棚・机・椅子の組み合わせ 高さを変えることで動きのある空間とした
わくわくのしろ内部 ネットと階段による空間
ワクワクのしろ見下ろし せまい空間を立体的に利用した
外観1
外観2 敷地はニュータウンのはずれにあり、周囲は豊かな自然に恵まれた場所にある。既存建物は鉄筋コンクリート造であり、デザイン的にも優れた外観であったため、劣化部分の補修と外壁補修など必要最小限の改修とした。そして内部空間の充実を図ることをテーマに限られた予算の中で様々な提案を行った。
新たに計画された0、1、2歳保育室は、これまで梁型を露出することで2,800mm程度だった天井高さを、あえて梁型を隠し、住宅と同じ2,300mmとすることで、小さな子供たちが安心できる空間の改修した。また床や壁・家具など手に触れる部分の多くを木製とした。
既存の3〜5歳保育室も既存の梁を露出した構成から家型の勾配天井に変更して家庭的な温かみのある空間として、子供たちに豊かな空間体験を育むことを意図した。そして空きスペースを利用して子供たちの新たな遊び場として玄関ホール「ワクワクの城」と厨房ホール「フクロウの間」を設けた。
玄関ホールは「動の空間」と位置づけ、ネット遊具を中心に室内でも子供たちが動き回れるスペースとする一方、子供たちがこもるためのスペースもいくつか設けた。厨房ホールは「静の空間」と位置づけ、2種類の高さの四角い箱と本棚を設け、箱に座って厨房の様子を見学したり、読書やお話ができるスペースとした。